行政書士今井和寿事務所 の日記
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解決の基本線
2016.06.01
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トラブルを話し合いで解決した人の中には、自分ばかりが譲歩したという印象が残り、不満な気持ちだという方がいらっしゃるかもしれません。
しかし、これは、相手によっては、適切な選択だったといえると思います。
例えば、相手が、根に持つ人だった場合です。根に持つ人というのは、仕返し・報復といった行為も、考えられます。
あなたの生活で、根に持つ人と関係を絶っても困らないのであれば、穏便に離れていくことを、選ぶのがベストの場合もあると思います。
根に持つ人の悪いことが明白であったとしても、打ち負かすような徹底した態度をとると、その後の新たなトラブルを惹起する場合があります。
根に持つ人に、花を持たせるように感じられるかもしれませんが、自分が妥協してトラブルを治めるということは、何も抵抗しない泣き寝入りとは異なります。
(十分な話し合いがなされた上での譲歩は、泣き寝入りとでは、気持ちの面で異なります。)
誠実に相手と接触し、粘り強く話をすることは、トラブル解決の基本線といえるでしょう。
(接触することで、相手の人柄・人格が分かりますから、そこで適切な解決方法を選ぶことができます。)